第41回日本呼吸療法医学会学術集会~基礎から臨床へ、臨床から基礎へ~

第41回日本呼吸療法医学会学術集会

ごあいさつ

藤野 裕士

歴史ある呼吸療法医学会年次学術集会の会長を拝命することになり光栄に感じております。人工呼吸を中心とした呼吸療法は人工呼吸器等の技術的進歩により飛躍的に容易になりました。人工呼吸は私が集中治療の研修をしていた頃のようなアートではなくなり、一つ一つの設定にデータに基づいた根拠を説明できるようになりました。人工呼吸器によっては自動ウィー二ングの機能を搭載したものさえ登場しています。では人工呼吸をしたことのないメディカルスタッフが説明書や教科書を手にすれば、どんな場合でも適切な人工呼吸を実施できるのかというと決してそうではありません。未だに分かっていないことが多く、判断を迫られる状況でも複数の選択肢がある場合がほとんどです。また今まで正しいと思っていたことが後に否定されることもあります。そのため人工呼吸に携わる医療者は人工呼吸領域の進歩に常に目を配っておかなければならない状況には変わりありません。以上のような観点から、本学術集会のテーマを「基礎から臨床へ、臨床から基礎へ」とさせて頂きました。現在行われている呼吸療法関係の基礎研究の一部を取り上げて今後の臨床への影響を予測したり、臨床上の問題点を吸い上げて今後の基礎研究の方向性を考えたりする一助になればと思います。これまでの学術集会で行われてきた最新の呼吸療法に関する教育講演も変わらず提供するつもりです。学術集会は2019年8月3日と4日の2日間、大阪国際会議場にて開催予定ですが、学術集会終了後には全ての参加者に以前と比べて知識の上乗せができたと感じて頂けるような学術集会を目指しています。一人でも多くの方に参加して頂ければ幸いです。

大阪大学大学院医学系研究科麻酔集中治療医学
藤野 裕士